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今日のさちこさん


うさぎの帯止

2012 / 04 / 26


「長谷川まみ金工展」 初日、
開店前の会場ギャラリーenにて。

今日のさちこさんは日月文様を絞った着物。
月に因んで長谷川まみさん作 うさぎの帯止を合わせると、
展示会初日らしい縁起の良いコーディネートになりました。
2つの円だけで象徴される「日月文」は
古来より高貴な吉祥紋ですし、
「うさぎ」は前に飛び跳ねて
進むことから縁起が良いとされています。
着物の生地は都美織りといって絹の光沢感とドレープの
美しさが特徴の生地です。
たれもの としての着物の優雅さ、ちりめんなどとは
また違った、モダンな感覚の華やかさが楽しめ、
たかすでは色無地や小紋・附下などの生地として、
おすすめしております。
着物は色を変えてお染めすることもできます。




うちしめり あやめぞ香る  芝崎重一さんの熨斗目

2011 / 05 / 27

まだ肌寒いのに5月も終わり。
今日のさちこさんは座繰りの糸で織る
染織家・芝崎重一さんの熨斗目の着物(袷)です。
熨斗目は元は武士が裃の中に着付けた小袖に
由来しているそうで、格式のある着物。
この日はちょうど、杜のとなりで池田かよさんの帽子展を
開催していたので、このコーディネートになりました。
深みを感じさせる草木染めの色と、座繰り糸の風合いが持つ独特の光沢、芝崎さんのつくる着物は
本当に美しいです。紫のすくいの帯にグリーンの帯締が、爽やかで5月らしい色あわせ。
生憎、今年は入梅が早くて、どんよりと重たげな空模様ですがーー

うちしめり菖蒲ぞかをるほととぎす鳴くや五月の雨の夕暮   藤原良経

四季折々の風物に細やかな視線を投げかける、日本文化の奥深さは素晴らしいですね。



桜を待つ身

2011 / 03 / 29


今年は思いのほか、冷たい春です。
杜ではようやくベニバスモモが咲きました。
先日、東京で和菓子スタジオ「へちま」と主宰されている和菓子研究家金塚晴子さんから、
クロワッサン プレミアムという雑誌の5月号(2011年3/19発行)の、桜のお菓子の特集記事で
取材を受けたというお知らせを頂きました。

美味しそうな薄墨桜色の葛のお菓子とともに、小さくお着物姿のお写真も載っています(117ページ)。
これは2010年4月に東京で開催した、銀座展の折にお求め頂いた着物と帯。
とてもよくお似合いで、先生の作るお菓子のように、親しみのわく、和やかなお人柄の滲むお着物姿です。

インタビュー記事には、
「桜の形をとった上生菓子などは、桜が咲く前、開花を待ちわびながら食べたいなぁと思います。」
反対に、満開の頃は、桜の形をしていない、けれども桜を素材にしたり、匂わすようなものを、とありました。
これは着物でも同じ、先取りの感覚ですね。



花咲かば告げよと言ひし山守の来る音すなり馬に鞍おけ         源頼政

桜の開花を待ちわびながら、意匠を楽しむ心は平和そのもの。無常という世の中にも、
その気持ちをいつまでも持ち続けていきたいものです。

今日のさちこさんは、結城の筋ものに桜の帯を。

結城紬白黒万筋 袷
塩瀬帯 夜桜にかがり火 二部式のつけ帯
帯揚げ ちりめんピンク
帯〆   白よごしゆるぎ
ギャラリーen 「設楽享良 作陶展」にて



甥の結婚式

2010 / 04 / 13

4月のウェディング、披露宴に新郎の叔母として
出席のさちこさん。
新郎は4人兄弟で4番目の結婚式。
長男・長女の時は黒留袖を着ましたが、今回は
黒綸子の訪問着に唐織の袋帯を締めています。

黒と朱系のイメージカラーに古典柄、という
クラシックスタイルが返って新鮮。

袖口からちらっと緋赤の襦袢が覗いておりますのが
ポイントになっていますね。
帯まわりの小物はこんな感じ。



ちょっとおつかい、道中着(単衣)

2010 / 03 / 16

近くまでお買い物に出かけた帰りのさちこさん。
春の夕暮れ時は冷え込むのが早いので、単衣のコートを
羽織っています。
黒地に小さな独楽の模様の小紋柄。
コート紐は五色になっているので、一見は地味ながら、
実は若々しくて、遊びのある、春にぴったりのコートです。
これは先代の女将からのおゆずりで、
当時のハイセンスな着こなしが偲ばれます。
3月になればコートは単衣に。 杜のとなり にて




卒業式の装い

2010 / 03 / 09


ギャラリーen 「藤塚 光男 作陶展にて」
4人の子供のママであるさちこさんは、春は卒・入学式など学校行事で忙しそうです。
スタッフは今年はどんな着物かな?と楽しみなのですが。
さて、今年の卒業式は、こんな感じのコーディネイトでした。


とてもやわらかな色目の附下で、模様はたぶん、泰山木(たいさんぼく)だと思われます。
よくよく見ると、前柄にある白い花弁の先だけに、白く、楚々と縫いが入っているのが、上品な印象です。
帯は、この写真だとよく見えないですが、紫の地に春の花の模様のすくいの袋帯。
紋の入った黒羽織を着て、改まって見えますね!
着物は、さちこさんのお姑さんにあたる、先代の女将が、さちこさんの長男の名付けのお祝いに着てらした、
というもの。帯も羽織も先代の女将のものだそうです。
そういうのって、良いですよね。
縁の人の思い出や想いも一緒に、晴の席に臨む、なんて、着物はほんとうに素晴らしいと思います。
卒入学式は、子どもが主役、ということで、いつもさちこさんは控えめなコーディネート。

また、この時期は雨の日が多く、さちこさんもほんとうに毎回、雨ゴートを着て出かけていきます。

※ 『うちしめり あやめぞ香る  芝崎重一さんの熨斗目』 (2011/5/27)で締めたのも同じ帯です。




黒羽織
上に羽織っている黒羽織ですが、
実は2種類ありまして…
袖丈でいうと1尺2寸用と1尺3寸用です。

1尺2寸の袖丈に合わせたのが
『卒業式の装い』の写真。
黒ちりめんに染抜きの中陰五三桐の紋付に
なっています。(これは先代のもの。
裄も袖丈も縮んで短くなっていたので
洗張・仕立て直ししたそうです。)

また、←左の写真は、1尺3寸の袖丈のもの。
この羽織はアンサンブルの(今では絶対に
着られないような)派手な赤と紺の格子の
大島を黒染して仕立て替えたもの。リメイクです。
丈も長めに、背には桐の刺繍の花紋が入っています。



ちりめんとはまた違った質感と光沢で、見た目にも
軽やかな感じがします。
春先にスプリングコートのような感覚で着るのも
楽しいですね。


おまけ 『袖丈のはなし』

さちこさんの身長は、159cmですが、普段の着物は、1尺2寸という袖丈で仕立てています。
この丈は、現在主流の概念からすると少し短めです。そもそも先代の女将の着物の袖丈が
全て1尺2寸だったそうです。
1尺2寸の方が普段は邪魔にならないので具合が良い、とさちこさん。
一方、よそゆきの紬と柔らかものは、まず、 1尺3寸に仕立てているそうです。
洗張を度々していくと、袖丈も短くし、袖丸みが大きくなります。
昔は今よりも若い人の袖丈が長く、お嫁にいったり年をとると、だんだん短くなりましたが、
現代では、大体1尺3寸に仕立てる事が多いようです。ただし、目安であって決まりでは
ないので、柔らかものやフォーマル、または身長が160cm以上ある方は、1尺4寸~に
仕立てると優雅で綺麗です。
でも、着物によって袖丈がばらばらだと、合わせる上着や長襦袢に困るので、統一するか、
カジュアルとフォーマル等と2種類に分けると良いですね。 
 




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