店主の
ひとりごと
キャッチボール 小学生の頃の唯一の遊びは草野球でした。 毎日、河原に行くと友達が居て、自然に声を掛け合い時間を忘れて遊びました。 楽しくて楽しくて、今の様にパソコンやTVゲームもない時代でしたが外で、いや、 山で遊んだ事が、少年時代の懐かしく輝かしい思い出です。 「キャッチボール」とはボールをキャッチすると書きます。上手な子は、球を 相手の取りやすい処に投げるor取り易い処に自ら素早く動いて取ることが出来ます。 ボールを心に置き換えると、相手の気持ちを考え、相手の立場に立った行動をする 事に他なりません。幼い頃の遊びの中に、大人になってからの大切な教えがある事を 発見したのは、最近になってからです。現代人は「キャッチボール」を日々の中に 取り戻す事が必要ですね。 幼き頃の夢は今も続きます。いつまでも友と、時間を忘れてキャッチボールをしたいと 思いつつ…今日も一日が終わります。両親はよく言いました。 夜遅くまで河原で遊んでいると「川のお化け」が出てくるよ、と。一人、また一人と 友がグラウンドを去ってゆき、自分一人になると、月明かりに照らされて、河原は 銀色の別世界でした。 |
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vol.38 (2008年9月発行)より |
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