店主の
ひとりごと
スターバックスにて | |
市内のスターバックスの一角でよく本を読みます。いつもと同じ、向こうの道が気持ち良く見通せる席に座り、時折ページから視線を上げて定点観測。行き交う人はまるで雨の日の車のワイパーのようです。 着ているもの、歩く速度は皆それぞれ。人の流れを眺めながら、人間が醸し出す雰囲気はどこから来るのだろうとぼんやり考えて、ふと。 “姿勢って大事だなあ” “姿と勢いが一体化すると人は美しく見えるなぁ”との思いに至りました。 凛として歩いている人が多い場所は、どんな空間でも気持ちが良いものです。町でも田舎でも。――胸を少し反らしながら歩く男性。しなやかに少し先を見つめて歩く女性は、バレエダンサーのよう。……「まちづくりとは人づくり」、そうか、本当はこれだったのかと、その時氷塊したのです。 単に街をキレイにするだけではダメ。そこに行き交う人々がきちんとした姿勢で動いているか否か。それが芯になって、街は美しくなるに違いない。 “やはり人か” “人の意識から変えないと” “でもこれってお金がかからないぞ” “自分一人からでも始めよう” “皆様いかがですか” 美しい姿勢に戻す事がいかに大切であるか。 今年も大変お世話になりました。来年は巳年ですね。脱皮する巳の如く、己も巳らしくなる時です。どうぞ良いお年を。 蓮井将宏 拝
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vol.55 (2012年12月発行)より |
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