きもの
お手入れ処
お子様用 事例1 羽織から女の子のきもの |
「紫色の祝い着を!」
もともとは地紋の入ったピンク色の無地の羽織を、 紫○ちゃんという名前に因み、濃い紫の色に染め替えてお作りすることになりました。 |
やっとお座りが出来るようになった初節句。楽に着られるように、赤い被布コートを合わせました。 背と両袖にお守りとして松竹梅の押し絵をつけました。 |
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ご用意されたお祖母様もたいへん喜んで下さり、
とても可愛い記念写真を届けて下さいました。 それが私共の宝物になっています。 子どもの祝い着は、 羽織(絞りの羽織ももちろん!) 小紋や附下のようなきものからでも お作りすることができます。 |
お子様用 事例2 羽織から男の子のきものと袴 |
3枚の羽織から
男の子のきものと長襦袢、袴を仕立て直しました。 9歳のYくんは上方舞吉村流吉村ゆきその師匠に入門して3年になります。毎年恒例の栗林公園掬月亭での七夕の舞で高砂を披露する事が決まり夏のきものが必要になりました。 そこで以前よりきものお手入れ講座をご覧下さっていた Yくんのお母様からご相談を頂きました。 新しく仕立てるのも良いけれど、先々代のお祖母様が 着ていた羽織がたくさんあるので、せっかくの機会だからこそ、それを利用して作ってあげられれば、との事。 絽の羽織が2枚あり、ちょうどきものと襦袢に良い色の 組み合わせです。 |
レンガ色の糸目描き羽織は袴にと、
師匠のアドバイスも頂き、 素敵な袴姿が出来上がりました。 舞の会当日は、大阪からの門下生、 双子の女の子のきものとの色合わせも ぴったりで、緑の背景に可愛らしく、 凛とした舞を見せてくれました。 |
今回は夏の衣装をご紹介しましたが同じような取り合わせで男の子の羽織袴がつくれます。
七五三の祝い着に時間の余裕をもって、お早めに、お気軽にご相談ください。 |
お子様用 事例3 色無地から子どものきもの |
水色の四つ身は5歳のお嬢ちゃん用です。
おばあさまの水色の色無地を仕立て替えました。 あげを直して7歳にも着られます。 おばあさまは最初に、絞りの羽織をお持ちになってご相談くださいましたが、5つの子のきものを作るには、用尺が足りませんでした。 そこで他のお着物を見ながらいろいろお話して、2枚お持ちのピンクと水色の色無地のうち、お嬢ちゃんの好きな色の水色を使うことに決まりました。 3つになる妹さんもおられるので、2年後はピンク色の色無地でおそろいを仕立ててあげたらかわいいですね、とお話しています。 この帯は、八寸名古屋帯。(厳密に言えばしゃれ着用の帯ですが) 地色と柄が可愛かったので利用することにしました。 実は柿の模様です。帯飾りをつけると華やかさが増します。 帯は、切らずに結び帯に加工してあるので、 もとの名古屋帯に戻すことも可能です。 小物(帯揚、帯締、しごき、はこせこ、扇子、草履など)は 全て新しいものでコーディネートしました。 |
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お子様用 事例4 絞りのコートから三歳用の被布 |
海外に住む息子さん家族が帰国できたら、お孫さんの七五三の記念写真を撮ろうと、
おばあちゃまは1年以上前から計画。 姉のMちゃん(4歳)は日本で初宮参りに白地に赤い絞り柄の初着を掛けましたが、 妹のYちゃん(2歳6ヶ月)が生まれたときはコロナ禍の海外生活でお宮参りが叶いませんでした。 |
「私がお嫁入りのときの、赤い絞りのコートがあるのだけど、それを七五三の3歳に着る被布にお直しできますか?」とお電話でお問合せいただいたのは2年ほど前でした。 3歳になるYちゃんにMちゃんとおなじ初着を着せてあげたいのだけど、とご相談をいただき初着のあげ直しとコートから被布へのお仕立て直しをご依頼くださったのです。 採寸は直接出来ないので毎月の身長の変化をお嫁さんが表にしてくれて、帰国の頃を推定し見積ました。 |
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この旧正月にようやく帰国が叶いご家族が揃って記念撮影できました。
バッグは絞りの余り裂で被布とお揃い。おばあちゃまのお手製です。 おばあちゃまがお召しの訪問着は、10代の頃にそのまたお祖母さまに誂えてもらったもの。袋帯はご主人さまのお母様からのお譲り。 そして33歳の厄除にご実家(高松)のご両親が作ってくれた着物とご主人(東京)のご両親がそれに合わせて作ってくれた帯をお譲りして今回お嫁さんがお召しになったそうです。 着物って、いいですねー。笑顔も最高です。 |
祖母より娘と孫へ |
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◎ 10月初旬、袷では暑い!?少し早めのお孫さんの七五三詣り
着物で付き添いの娘さんは袷だとたぶん暑くて大変かもしれない…ということで、娘さんが少しでも快適に過ごせるようにとお譲りの袷身頃の胴裏を腰紐の位置から上の部分を切って外しました。 長襦袢は粋紗の夏素材で袖無双を新調。肌にサラリと涼しく、でも透け感はなくて、着物と長襦袢の振りが揃い美しい着姿になりますね。 袷の時期、冬でも活躍しそうです。温暖化と空調完備の今では真冬でも袷の長襦袢を誂えることは、まずありませんしね… ◎ 箪笥の引き出しから黒紋付袴のお仕立て直し ・四つ身の長着と羽織 → 代々の女物の黒紋付き ・袴と袴下帯 → 女物の白大島のきもの ・半襦袢のお袖 → 色無地を5歳用の羽織に直した残布 羽織には古い男物羽二重の黒紋付(表生地が弱っていたので仕立て直しは諦め)から肩裏を使い、五つ紋を切り取って押し絵風に補強して縫い付けました。 |
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七五三詣り 「 袴着の儀 」 「袴着の儀」とは、5歳になった男の子が初めて正装である袴を着るという儀式です。 天下を取る、という意味で碁盤の上に立ち吉方に向かい、将来の成功を祈ります。 古くは平安時代に貴族の間で、その後武家から庶民へと伝わりました。男の子の儀式とされたのは江戸時代以降のことで、それ以降は男女関係なく行われていたようです。 |
七五三の祝い着 |
お孫さんの七五三のために祝い着のお支度を承りました。
五歳のお兄ちゃん、三歳の弟くんは双子ちゃん。お兄ちゃんには、紋付羽織袴。双子の弟くん達には、一つ身祝い着に揚げをして《被布》を着せたいとのご要望。二年後、五歳になった時にお召しになる着物、羽織、袴も合わせてご用意することに致しました。 三歳では男児も女児も被布を可愛くお召し頂けます お宮参りの一つ身祝い着は、肩揚げと身揚げをして三歳ぐらいまで着せる事ができます。 男児の七五三は袴着五歳が一般的ですが、ご兄弟の兼ね合いで男の子も三歳でお祝いされる方もいらっしゃいます。その場合は、女児と同じように被布で楽にお召し頂けます。 |
おばあちゃまの着物から10歳のお孫さんの着物にお仕立て直し |
今年の11月はお孫さんの七五三。7歳の妹ちゃんのお支度をしているとき「私も着物が好き!」10歳のお姉ちゃんの一言を聞いたおばあちゃまが姉妹揃って着物を着せてあげたいとご相談にいらっしゃり、お仕立て直しを承りました。
はじめは「絞り羽織を子供の着物に出来ますか?」と写真の羽織を持ってご来店。大人の羽織から五歳ぐらいまでのきものにお直しは通常可能ですが、残念ながら、この羽織では十歳用には丈が足りずお仕立て直しできません。 「着物なら大丈夫?それなら探してきます!」と後日、ピンクの小紋と長襦袢をお持ちになりました。それぞれを洗い張りして身長140〜150㎝位の四つ身仕様にお仕立て直し。 |
長襦袢には可愛い刺繍の半衿を新調
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そして、お孫さんと一緒に揚げの採寸にご来店時には仕立て上がりの着物を試着して頂きました。
お仕立て直しした着物の上から最初に持ってきた羽織を着てみると、あらまぁ!丈も丁度良い感じ。おばあちゃまもびっくりするほどでこちらは仕立て直さなくてもそのままの寸法で着られそうです。羽織紐の乳の位置を10㎝ほど上げ、肩揚げをして裄を調節しましょう! おばあちゃまの着物をお支度してくれたそのまたお祖母様やお母様が喜んでくれそう。お嫁さんも、楽しみにしてくれているそうです。 |
袋帯を祝い帯のつけ帯に |
小さい頃、日舞を習っていたというお客様がお仕立て直しのご相談に来られました。
お正月に帰ってくるお孫様に着物を着せてあげたいそうです。 紺地の絞りの柄の小振袖に、以前は朱の帯を合わせていたそうですが 「この帯の方が今風かしら?」とお持ちくださった袋帯がしっくり合いそうです。 |
楽に簡単に着せられるようにと
重たく厚い芯を外し二部式の結び帯に加工しました。七五三用に小さいサイズのお仕立て直しもできます。 平結び派の方には 小袋帯や額縁仕立てもおすすめします。 |
初宮参りの祝い着を七五三やお節句に |
初宮参りの祝い着は初着と呼ばれ
一ツ身仕立ての着物と下着の二枚が重ねになっていて、抱っこした赤ちゃんにかぶせる掛け着として使います。 その後は肩裄と着丈をあげて調整して満三歳ぐらいまで着せる事ができる着物です。 お宮参りの一度きりでは勿体ないので 三歳の七五三にも活用しましょう。 |
男児は袴をつけて、女児は被布または帯付けで装います。お雛まつりや端午の節句も祝い着を着せてお祝いし、記念写真を撮りませんか。早めに寸法合わせ下着や小物の有無、シミや汚れがないかをチェックして準備しましょう。お手入れ、あげ直し等お手持ちのものも承ります。 |
我が家の子どものきもの |
我が家には2男2女、4人の子供がいます。節目には祝い着を着た写真がある子、ない子、
いろいろですがそれぞれのきものの思い出が出来ました。 |
上の女の子2人は年子です。
お正月用に私の紬のきものを仕立て直しました。絞り柄の被布は羽織からのリメイク。 黒地の秋草の被布は先代の義母が 「かわいい被布が出来るよ」と渡してくれた1丈ほどの裂で仕立てたものです。 |
下の男の子2人には、
祖父と祖母のきものをリメイク。 いとこの結婚式のお呼ばれに合わせて晴れ着を仕立てました。袴は1反のお召の着尺から2枚、仕立てています。 |
リメイクも子供用のきものの仕立もひらめきと実行力。頭を悩ますこともありますが、
そうして出来上がったきものは数々の思い出とともに私の宝物です。 |
例えば丈が短く、そのままでは 着られなくなった羽織は眠っていませんか? 羽織からも図のようなリ・メイクが楽しめます。 |
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総絞りの羽織を子供用の三ッ身や被布に |
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三ッ身、祝い着 |
被布 |
バッグ、花緒 |