店主の
ひとりごと
もったいないーー勿体ない | |
「もったいない」という日本語が世界の共通語になりつつあります。 皆様はこの言葉をどんな風に捉えていますか? ①「畏れ多い」 ②「非常に有難い」 ③「惜しい」 一般的には私達の身の回りでは③の意味で、食べ物や衣をむやみに残したり 捨てたりする事に対して使われると思われます。しかし、真の意味はこの世の 神様仏様(自然)に対する言葉であること、それを忘れています。そのことが一番、 現代人を不幸にしているかと…。 私達日本人は最初から大量に捨てる(大量生産大量消費)思想は持ち合わせて いませんでした。私達の先祖は万物に神仏が宿ると考え、畏れ敬ってきました。 それは物を最初から最後まで無駄なく使うことに繋がり、そこに永遠の生命を 感じてきたと思います。命ある物を食べる、確かな物を求める、過分なものは 求めない。ただそれだけ。 全ての人の人生は、永い時間の中の「私」という一個の存在、他に替え難い 貴いものです。そこには必然的な何か大いなる意味があります。 もう一度「もったいない」私の生を生きてみましょう。そこから天・地・人の 確かな動きが見えてくると確信します。そしてその真の意味を私達の行動で 示し、世界に広める時が今です。 深呼吸をしてもう一度感謝することから始めませんか。今日から。 |
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vol.48 (2011年3月発行)より |
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