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店主の
ひとりごと

床の美学
 お菓子が好きでお茶のお稽古に通い早数十年、茶席にての度胸としたたかさだけは
身につきました。お手前は恥ずかしい限りですが。
 さてお炭点前、懐石、中立ち、濃茶、薄茶と、ゆっくり時間をかけて続けられる茶事は
日常を極めるもの。中でも、茶の湯に於いてのハイライトといえばお濃茶です。
ここでお床に注目してみましょう。お床のしつらえは懐石の後、濃茶の前にお軸から
お花に変えられます。小生はその意味を深く考えたことがありませんでした。
――お軸(人工物)からお花(自然)に。
利休さんは"花に仏"を見ました。(古来より花を活けるとはそういう事です)。つまり、
人は自然の中で生かされ生きているのだ、と。
また、濃茶では皆で一碗を飲み回しますね。共生の精神です。そこでふと、現代人は
この真理をとっくに忘れたのではと思います。
 三月十一日の震災は天災と人災の複合体です。原子力(核)の恐ろしさをまざまざと
見せつけられました。いまだにオロオロしている私がいます。しかし大切なのは、
この世にはいつも答えがあることを忘れない事。何故に、と問う事が必要なのです。
ですから今こそ、私達人間は、自然の前に頭を垂れ、つつましやかに生活を
送らなければ明日はない、と知る時ではないでしょうか。自然があり、私達がいる。
その逆はないのです。
――「足るを知る」、茶の心ですね。
 
vol.49 (2011年6月発行)より

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