店主の
ひとりごと
【良賈深蔵若虚」 (史記)より |
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たかすの床に一枚の色紙が掛かっています。 大平元総理直筆の作で不思議な縁で我家にやって来たものです。 直訳すれば 「誠の商人は良い商品を持っていても店先に並べるような事はしない。奥深くしまっておくものだ」 そこから派生して、 「自分の知識などは奥深くしまっておくことで人としての味わいが出てくる」 この言の葉を大平氏が何故大切にしていたかを考えると、氏の人生観を思わざると得ません。 実るほど頭を垂れる稲穂かな、の人生を送られた元総理の歩みが目に浮かびます。 常に謙虚な歩み方を為した偉大な政治家だったと…。 日本人の中にこの様に生きた人々が多くいたからこそ私たちの暮らしが今ここに在ります。 もう一度その事に感謝し、その想いを形に表わす時ですね。 無名の人々が作り上げた国が日本かと。世の為人の為に生きる事を大和魂と呼びます。 戴いた色紙を鏡として大切にしてゆきたいと思います。皆様の座右の銘をお聞かせ下さい。 楽しみにしております。 店主 |
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vol.72(2017年3月発行)より |
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