店主の
ひとりごと
直心是道場(じきしんこれどうじょう)―維摩経より | |
茶席にて拝見した軸の言葉に、我を忘れ、その言葉の重さに深く頭を足れました。 自分は果たしてこの様な心で今を生きているだろうか、いかなる場所(環境下)でも修行が できているだろうか?いつも心の中に平安を保つ為にはどのように生きればいいのか、と。 色々な人に出会う度、自分自身の人生を反省する日々です。 煌くダイヤモンドはカットされたエッジ(角)から光が入って美しい輝きを放ちます。 私たちがダイヤの原石だとしたら、色々な体験(成功や失敗)により鍛えられ、カットされて ゆくのだといえるでしょう。その体験が重いほど、エッジがシャープになり、より多くの光を 集めて輝けるのではないでしょうか。自分のオーラは他の人々の目から見ると一目瞭然です。 時代は今、混沌とした無秩序な世界に入ってきました。こんな時ほど軸の言葉をしっかり 心に留め、今唯今出来る限りの最善の策を、行動に移すときです。 自然に学ぶ事がいかに大切かをいつも考え、行動し続けた日本人の知恵を、茶席以外の 実社会で実現する事が求められていますね。 今日も石蕗の花が美しく咲いています。 合掌 |
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vol.39 (2008年12月発行)より |
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