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店主の
ひとりごと

家族の写真
 私どものお客様の中に、毎年お正月に写真館でご家族の写真を撮られる方がいらっしゃいます。
その時のお召し物は全員着物、それも奥様が毎年テーマを決めて、心をこめて装われるのです。
 そのお写真を拝見させていただくといつも「日本人の原点」という言葉を思い出します。
かつての日本人は節目を大切にして、その晴れの日のために働くことを悦びに感じていたと
聞いています。竹に節があるように、節目を尊び、その節目ごとに思い出を作りながら丁寧に
生きたのが、日本人の姿だったのではないかと思うのです。そうして生きた長年の後に、
節とひとつになってまっすぐに天に伸びる、美しい一本の竹のような人生が完成するのでは
なかったでしょうか。
 「モノより思い出」という車のCFがあります。この混沌とした世の中においては、まさに
そのとおりでしょう。いまや貨幣価値も資産価値も、大企業の看板も為政者の志に至っても、
固く信じるに足るものはほとんどありません。
その中でひとつだけ変わらないのは、確かに存在した思い出の一瞬です。
お正月に正装して写真を撮った家族の思い出は、誰にも、どんな世の中にも侵食されずに
それぞれの心に残ります。そしてその思い出が、人をやさしくしたり、くじけそうになった心を
強くしたりしてくれるのです。そのお客様はそのことがよくお分かりなのだと思います。
 こうした思い出は、やがて家風ともなって次代に受け継がれていくことでしょう。
これこそが富や栄誉以上に、子や孫に残したい本当の素晴らしい財産ではないでしょうか。
 さて皆さんは、ご家族にどんな心の財産をお残しになりますか。血脈とともに受け継がれる、
美しい「わが家の習慣」を、ぜひお探しになってみてください。
vol.14 (2002年9月発行)より
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