一休宗純(1394〜1481)。後小松天皇の皇子。
私の知識の中ではマンガに出てくるかわいい小僧さんです。
夏のある日、大徳寺の真珠庵を訪ねました。この寺こそ応仁の乱などで
荒れた今日の再興に尽力した彼が開いた禅寺です。当時の真珠庵は本当の庵で、
雨風が凌げるだけの建物でした。その証に真珠庵の名の由来は冬のある日、
雪が降り、その景色が屋根の隙間より見え、その雪の一粒を真珠に喩えたからだと
いいます。そんな庵に住まいながらも町のどこかに困っている人が居ると聞くと
助けに走り、病の人に食事を与え、身を粉にして庶民の人々に禅を説いた人が、
一休さんでした。その風体はまるで乞食坊主の様だったと伝えられています。
今、本当に真の人が求められる時代です。自分を投げ出し、他の人達の為に
生きた一休さんに深い感動を覚えると同時に我身を恥じる思いがします。
言葉が言魂になる場面を創る事が私達の責任かもしれません。
夏の暑さが激しさを感じさせてくれる様に…
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