店主の
ひとりごと
さるすべり(百日紅) 猿も滑る クスグリノキ |
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今、たかすの杜にさるすべりの花が咲いています。百日くらい咲くから百日紅と書く様です。 この木を杜に植えたのは理由があります。 私達先祖代々のお墓の隣にとても大きなさるすべりの古木があり、お参りをするとき、 いつも優しく迎えてくれます。それは「よく来たね」と声をかけてくれる様で、先代の両親が 亡くなったとき、その悲しさを和らげてくれたものです。 ひっそりと佇んで元気をくれるその木の様な人になれればと思うのです。 古事記の時代より草木と人はお話ができたのではとふと思われます。この世に生まれ、 生かされ、またあの世に旅立つ事は、端に悲しく冥い事ではなく、本当は穏やかで 楽しい事なのかもしれません。だからこそ、この世で色々体験する事が良き思い出となり、 輝かしいおみやげになるのではないでしょうか? お盆を終え、またお彼岸を迎えます。お墓を掃除させて頂き、また先祖に会えます。 合掌 |
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vol.42 (2009年9月発行)より |
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