店主の
ひとりごと
| 「この世」 |  |
| 私共の店に「この世」と書かれたお軸があります。 大変お世話になっている閑万希子様の書です。時々、壁に掛けては その前に静かに正座して、または少し遠くから見つめております。 「この世」でこうして皆様にお会いできる事は奇跡であり、 とても有難い事であると自覚します。全ては「この世」で起こる出来事。 人は生と死の間を、喜怒哀楽を繰り返しながら歩んでゆきます。 「この世」の結界をしっかり見つめる事ができた人は、腹が据わり、 人生を豊かなものにしてゆくのだと思います。 現代は、日々の出来事の表面だけで怒り、恐れ、悲しんでいると いつの間にか自分を見失う時代です。身に降りかかる様々な 出来事（波）は「この世」にしっかり根をはやす為に起こっているのだと 観念しつつ、「この世」を楽しみたいものですね。 もう今年も終わります。また新しい年が始まります。 「この世」はいつも刺激に満ちています。ご自愛下さい。 |
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| vol.47 （2010年12月発行）より | |
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