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店主の
ひとりごと


李朝の器


美しいものに目覚めた人々が一様に「李朝」に思いを馳せるのは何故なのか?
今春、久しぶりに大阪市立東洋陶磁美術館を訪れました。
蓮をテーマにした企画展が開催されており、とりわけ李氏朝鮮時代の陶磁器に心惹かれました。

「本当のデザインとは何か?」ということを自らに問うた時間でした。
それは、観た人が「生きる力を感じ、心豊かになるもの」。そこから「他人に心から優しくなれる事」に繋がりました。
李朝の器に何とも言えないおおらかさを感じるのは、用の美という概念を根底に持ちつつ、
当時の職人さん達が遊び心を表しているからではないかと思われます。
文様は単なるデコレーションに堕ちることなく、真のデザインがそこには描かれています。
時代や文化の違う異国の地で、たくさん創られてきた器の中で現代に残ったものは極僅かですが、
その器から元気を頂けるのは不思議です。
私達日本人の感覚の中にも朝鮮の人々と共通するものが確かに存在するのでしょう。
物を通じて歴史を垣間見た会でした。

本当は、世界は一本一本の糸で繋がっているのかもしれません。
それを見えなくしているのは私達の不徳の致す処、なのかもしれません。


李氏朝鮮1392年~1910年

 vol.61 (2014年6月発行)より
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