店主の
ひとりごと
「 お 茶 の 間 」 | ||
「お茶の間」 卓袱台のある風景がなくなりつつある現代。 丸い卓袱台は誰がどこに座ってもOKだけど、自然と席が決まっている。 神棚の近くにお父さん、給仕しやすいところにお母さん…。 おのずから順序ができていると皆安心して食事に終始できる。 各自の顔がよく見えて、時には心身の健康まで透けて見えることもあり、それは一番身近な病院になります。 常に何か起こると話し合うことで問題の糸口を見つけ、明日に希望を観る小さな空間。 今一番、必要とされるお茶の間を見直したいと思います。 現代人は「そこはかとない不安」の中にいます。どうして不安なのかも分からず…。 「分かる」という言葉も分断に繋がる様に安易に使えませんが。 とりあえず「佇む(たたずむ)」事の大切さ。ゆっくり話し、食する必要性を感じます。 喜怒哀楽を素直に出せるお茶の間を作ってみませんか?まずは自宅に。丸いテーブルとお座布団を敷いて。 共生の暮らし方を「今」に再現したいですね。 店主 |
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vol.69(2016年6月発行)より |
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